皆さん、コスメショップでオリーブオイルが並んでいるのを見たことがありませんか? “あれ? オリーブオイルってスキンケア用なの?”と疑問を抱いたことはありませんか? 実は、我々が普段調理に使っている食用のオイルと、スキンケアやヘアケアで使用する美容用のオイルには違いがあるんです。今回はその差を解説します。
製造方法の違い
美容オイルと食用オイルの違いでまず挙げられるのが、製造方法の違いです。というのは、この2種類は根本的に製造目的が異なっています。一つは保湿をしたり、肌への効果を重視したもので、もう一つは味と香りを重視したもの。そのため、食用オイルによっては、加熱加工されているものもあります。しかし、加熱されたオイルは酸化しやすいので、肌に直接塗布する美容用には不向きです。
純度の違い
もう一つの違いが純度、つまり精製度合いです。その植物が持つ本来の味と香りを大切にする食用オイルと違い、美容用オイルは化粧品としての使用感を重視するため、さらさらとしたテクスチャーに仕上げることや臭みのなさが追求されています。その分、食用オイルよりも精製の基準も厳しいのです。美容用オイルの方が純度が高く、よりピュアなんですね。
添加物の違い
一方、食用オイルの中には、腐敗や参加を防ぐために、酸化防止剤などの添加物を加えた製品もあります。これらは食用とするには問題ありませんが、肌に直接つける美容用として使用した場合、肌トラブルを招く可能性が高くなります。また、食用オイルは遮光性のないボトルに入っている場合も。これは容易に酸化しやすいので、安易に肌に塗布することはオススメしません。
食用をスキンケアに使ってもいいの?
ということで、最終的な結論を出しましょう。果たして、食用オイルを美容オイルとして使用しても良いのか? 美容オイルと食用オイルに違いはあるのか? その答えは、YESでもありNOということになります。純度が高く、加熱加工されておらず、添加物が入っていない天然成分由来の食用オイルであれば、美容用に使用することは可能です。とはいえ、中身のチェックをする必要があり、付け心地の悪い食用オイルを敢えて使用するメリットはあまり見当たりません。
美容用と食用を使い分ける
美容オイルと食用オイルの違いについて、理解していただけたでしょうか。やはり2種類の製品があるだけのことはあって、そこにはさまざまな差があります。美容用には美容用を、食用には食用を使いましょうね。